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張遼と甘寧、どちらが強い?史実と古籍で「討った武将」を徹底比較

甘寧が斬った「名将」はたった一人——しかも「誰かの親父」。しかもその「首」はただの校尉。息子が騒ぎ立ててなければ、歴史にすら残らなかったかも。その「誰か」とは——張遼である。では、張遼が斬った「名将」リストを見てみよう:① 蹋頓(烏桓の単于・超ハイクオリティ人頭)《三国志・張遼伝》より:「従征袁尚於柳城、卒与虜遇、遼勧太祖戦

龍の歩み龍の歩み

甘寧が斬った「名将」はたった一人——しかも「誰かの親父」。しかもその「首」はただの校尉。息子が騒ぎ立ててなければ、歴史にすら残らなかったかも。

その「誰か」とは——張遼である。

では、張遼が斬った「名将」リストを見てみよう:

① 蹋頓(烏桓の単于・超ハイクオリティ人頭)

《三国志・張遼伝》より:
「従征袁尚於柳城、卒与虜遇、遼勧太祖戦、気甚だ奮い、太祖これを壮とし、自ら持つ麾を遼に授く。遂に撃ち、大いに破り、単于蹋頓を斬る。」

※烏桓の最高指導者・蹋頓を討ち取ったのは、北方異民族征伐における最大の武功の一つ。まさに「名将の首」。

② 六安の反乱軍首領・陳蘭・梅成(低クオリティ人頭)

《三国志・張遼伝》より:
「陳蘭・梅成、氐の六県を以て叛く。太祖、于禁・臧覇等を遣わして成を討たしむ。遼は張郃・牛蓋等を督して蘭を討つ。成は偽って禁に降り、禁は還る。成は遂にその衆を率いて蘭に就き、灊山に転入す。灊中に天柱山あり、高峻二十余里、道険狭にして、歩径裁かに通ず。蘭等はその上に壁をなす。遼は進まんと欲す。諸将曰く『兵少く道険し、深入れ難し』と。遼曰く『此れ所謂く一と一、勇者前を得るのみ』と。遂に山下に進んで営を安んじ、これを攻め、蘭・成の首を斬り、その衆を尽く虜う。」

※地方反乱軍の首領とはいえ、山中に立てこもる相手を奇襲で討ち取った手腕は一級品。ただ「名将」と呼ぶにはやや物足りない。

③ 吳将二人(その中に名将・陳武を含む可能性あり・ハイクオリティ人頭)

《三国志・張遼伝》より:
「遼、夜に敢えて従う士を募り、八百人を得、牛を椎いて将士を饗す。明日、大戦。平旦、遼は甲を被り戟を執り、先登して陣を陥れ、数十人を殺し、二将を斬り、大いに声を挙げて自ら名乗り、塁を衝いて権の麾下に至る。権大いに驚き、衆不知所為、走って高塚に登り、長戟を以て自ら守る。」
《三国志・陳武伝》より:
「陳武字は子烈……累ねて功あり、進んで偏将軍となる。建安二十年、合肥を撃つに従い、奮命して戦死す。権これを哀れみ、自らその葬に臨む。」

※「二将」の内一人が陳武と推測される。合肥の戦いで奮戦して戦死した東吳の名将。これを「無名」と呼ぶわけにはいかない。

まとめ:張遼が討った「名将クラス」は——

  • 蹋頓(烏桓単于)→ ★★★★★
  • 陳武(推定)→ ★★★★☆
  • 陳蘭・梅成 → ★★☆☆☆
  • 無名の将 ×1 → ★☆☆☆☆

計「名将」4人+無名1人。その内、ハイクオリティは2人以上。

これと比べて、甘寧の「名将キル」は……?

そもそも、張遼と甘寧は実際に「対面」している。

《水経注・巻三十二》より:
「孫権の合肥を攻むるや、張遼は津北においてこれを敗す。橋は撤去されず、板二枚のみ残る。権と甘寧は馬を蹴って津に趨る。谷利自ら鞭を加えて勢いを助け、遂に梁を渡る。凌統は鎧を着たまま水に落ち、後に追いつき、津の渚にて涙を流す。」

※この戦い——すなわち逍遥津の戦い——で、甘寧は孫権と共に命からがら逃げている。張遼の突撃に「兎よりも速く逃走」。凌統は殿軍を務めて重傷を負い、泣きながら合流。甘寧は……逃げただけ。

一説には、この戦いの同年冬(建安二十年)、甘寧は病没したとされる。
「張遼に肝を潰されたのでは?」 という冗談もあながち無理ではない。

補足:孫権の「あの発言」は213年——逍遥津戦前

孫権が「張遼なんて大したことない」と言ったのは建安十八年(213年)
この時点では、まだ逍遥津のトラウマが発生していない。だから「誤判断」も仕方ない。

だが——

甘寧は孫権の寵愛を受けた「人気者」に過ぎない。
武勇?まあまあ。
知略?まるでダメ。
人格?荒くれ者。
スタイル?派手で目立つ。
——要するに、「流量スター」である。

《三国志・甘寧伝》にはこうある:
「寧は粗猛好殺……然れども軽財敬士、豪帥の風あり」
(甘寧は粗暴で殺戮好き……だが財を軽んじ士を敬い、豪傑の風がある)

※「性格豪爽・ファッションセンス抜群・孫権お気に入り」——だからこそ、後世まで「スター」扱いされたのである。

結論:

「甘寧が斬った名将は一人——しかも“誰かの親父”。張遼と比べたら、歴史的インパクトは雲泥の差。」

そして——

「逍遥津で兎のように逃げた男が、“名将キラー”を名乗るのは、少々おこがましい。」


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